魂 の 記 憶 ―其の七― の言葉と同時に その場にいた全員からへの攻撃が仕掛けられる。 「本当はあんた達みたいなの相手にするのは いやなんだけど・・・・。」 は本当に気乗りしなかったのだが 奴らはおかまいなしといった感じで攻撃を仕掛けてきた。 ゴンッ 鈍い音が響き、敵はの3mはど先の位置まで くると見えない壁のようなものにぶつかった。 次々とぶつかるやつらを見ては 「もう止めておいた方がいいんじゃない? これだけでも分かったでしょ。」 冷たく言い放ったが 敵の一人が 「おいっ変な術を使うな!オーバーソウルで攻撃して来い!!」 と言い返したので、皆それに合わせて 「そうだっ!」 などと言い始めた。 はふぅっとため息をついてから答える。 「言っておくけど・・・これは術じゃないわよ。 私の持ち霊の能力だから。」 「・・・なっ!!」 そういわれて男達は半信半疑といった顔で見えない壁のようなものに 触れ、いまいち分からないで首を傾げていた。 「面倒な奴等・・・。まぁいいか。 私の持ち霊は・・・この二神!」 眩い光のような物が眼前に姿を現した。 「神・・・?」 「神クラスということかっ?!」 ざわざわとした中から一人の男が声をあげる。 「馬鹿馬鹿しい。おまえのような奴が神など そうそう持てる訳なかろう!!」 叫んだのは先ほどのボスらしい男で 自信ありげにこちらを向いている。 「ふぅん。神を侮辱するとは中々の自信じゃない。 ならば貴方自身で試してみたらどう?」 の言葉に顔をしかめながらも 攻撃を仕掛けてきた。 強さは確かに凄いもので沢山の部下を 引き連れているのも分かる。 その部下達からも沢山の歓声が上がった。 でも の敵では無かったのだろう。 一瞬光が強くなったかと思うと 地面に倒れて・・・動かなくなっていた。 辺りはしんと静まり誰一人倒れた男に近寄ろうとしなかった。 何が起こったのか分からないので、 恐怖で動けないのだろう。 はちらりと上をみてから 「良かったわね。私は殺したって・・・ かまわなかったんだけど・・・。」 そう言っては後ろを振り向く。 その先には大本命の姿があった。 「これ以上貴方たちに関わっていたくないから止めたの。」 まだ何が起きたかわからずぼうっとしている奴等に 「私の持ち霊は確かに神。万物を生み出す祖神と言われた 伊邪那岐と伊邪那美。大地を操り万物を生み出すのよ。 ・・・これで分かったでしょう。術でも何でもないって。」 敵達はただただその美しい光に立ち竦み声をなくしていた。 「さすがだね・・・。美しい神だ。」 ハオのもとに歩み寄ったはその言葉に軽い微笑みを返した。 「本当に・・・また会いにきてくれたの?」 「奴等も一応今回のファイトでは上位に位置する シャーマンだからね。それも大人数でしつこく卑怯な。 だから・・・に手を出すようなら、と思ったけど その必要はなかったようだね。」 ハオはを腕の中に収めると 夜空へと舞い上がった。 「えっ・・・ハオ?!」 突然の行動に驚きハオを見上げると、 そこにはいつもとは違う ハオの笑顔があった。 その目には恐らく心配とかそういう想い が秘められているのだろう。 にはそのハオの気持ちが良く分かったが いつもとは違うその笑顔に戸惑いを隠せず・・・ 俯いた。 きつく抱きしめられ、耳元で囁かれる。 「心配は必要なくても・・・やはり他の奴等が に攻撃したり・・・話したりを・・・ 僕のいないところでするのは・・・許せないみたいだ。」 あまりにも思いがけない言葉。 に攻撃が仕掛けられた時、スピリットオブファイアが 上空で身構えていたのは気付いていた。 ハオが心配してくれたことに限りない嬉しさを感じて いたが・・・ 言葉にされるとは思わなかった。 「だから・・・攫っていくことにしたんだ。」 の目には微かな涙が浮かんでいた。 そしてただ、 「ありがとう・・・。」 とだけ小さく伝えた。 ←戻る* 次→ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 随分と間があいてしまい申し訳ありませんでした! 衝動書き(?)ですがまぁ変な奴等の登場を 終わらせられて自分では嬉しいです<笑> ちなみに主人公の持ち霊ですが、ふかく考えずに 日本の古い神ってことで決めました。 古代史は好きです♪実際に存在はしてないだろうけど シャマシュが良いなら良いだろうと; 伊邪那岐命と伊邪那美命が正しくて、 イザナキノミコトとイザナミノミコトと読みます。 イザナキノミコトは禊を行い・・・とあって 蓮君を思い出したり(笑)ヤマタのオロチが でたりと古事記はマンキンに関わりがふかい、とも思いました。 では恒例の逃げを行います。